リフォームをするときに、どんな素材を使うかはとても重要です。なかでも、木材はリフォームにおいて多くのメリットを活かすことが出来ます。しかし、木材は樹木ごとに強度やデザイン性が異なり、適した使用用途があります。そこで、今回はリフォームの際に木材を選ぶための基礎知識として、木材の役割、種類、そして選び方のポイントをまとめました。どうぞ最後までご覧ください。
1.リフォームで使う木材の役割
リフォームで木材をうまく使いこなすために、はじめに木材が持つ役割をつかんでおくことはとても大切です。木材の役割と重要性には主に次の3つがあります。
1-1.木材は自然な雰囲気を作り出す
木材は自然の素材であり、温かみや風合いがあります。木材を使ったリフォームは、空間に自然な雰囲気を作り出し、心地よさや安らぎを感じさせるでしょう。また、木材は色や形が豊富であり、さまざまなデザインやスタイルに合わせられます。
1-2.木材は環境に優しい
木材は再生可能な資源であり、環境に優しい素材です。木材を使ったリフォームは、CO2の排出量を減らし、地球温暖化の防止に貢献します。また、木材は断熱性や調湿性が高く、エネルギーの節約にもなります。
1-3.木材は耐久性や安全性が高い
木材は強度や耐久性が高く、長く使える素材です。木材を使ったリフォームは、地震や火災などの災害にも強く、安全性が高い素材です。また、木材は防虫や防腐の処理がされており、カビや虫などの被害を防ぎます。
以上のように、木材はリフォームにおける優れた素材です。木材を使ったリフォームは、自然な雰囲気や環境への配慮、耐久性や安全性などの点で多くのメリットがあります。リフォームをするときには、ぜひ木材を選択肢の一つとして考えてみてください。
2.リフォームに使う木材の主な種類、その特徴と使用用途について
リフォームで木材を使う理由には、木のぬくもりや表面の美しさ、環境対策や安全性などの理由があります。しかし木材といっても、木の種類や材料の種類にはたくさんの選択肢があるのです。具体的にどのようなものがあるのか、木材の種類と、材料としての種類について説明します。
2-1.リフォームに使われる木材の種類とは?
木材とひっても、ヒノキやケヤキなど樹木ごとに特徴があります。一般に木材の種類ごとに用途も異なるものです。ここでは、リフォームに使われる木材の種類の中でも、とくに人気の高いヒノキ、スギ、ヒバ、クリ、ケヤキ、サクラ、ブナ、ウォルナット、アカマツについて紹介します。
・ヒノキ:軽くて柔らかく、耐久性があります。また、香りが良いため、建材だけでなく、お風呂桶や床柱などにも使われます。
・スギ:軽くて柔らかく、加工しやすいため、建材や家具などに幅広く使われます。
・ヒバ:軽くて柔らかく、耐久性があります。また、防虫効果があるため、建材や家具などに使われます。
・クリ:硬くて重く、木目が美しく高級感があります。家具や床材などに使われます。
・ケヤキ:硬くて重く、耐久性があります。また、木目が美しく高級感があります。家具や床材などに使われます。
・サクラ:硬くて重く、木目が美しく高級感があります。また、色が淡いためナチュラルな雰囲気を出せます。家具や床材などに使われます。
・ブナ:硬くて重く、木目が美しく高級感があります。また、色が淡いためナチュラルな雰囲気を出せます。家具や床材などに使われます。
・ウォルナット:硬くて重く、木目が美しく高級感があります。また、色が濃く落ち着いた雰囲気を出せます。家具や床材などに使われます。
・アカマツ:硬くて重く、耐久性があります。また、木目が美しく高級感があります。建材や家具などに使われます。
2-2.木材の材料の種類について
木材の種類について説明してきましたが、ここでは建材としての材料の種類について説明します。建材としての材料には、無垢材・集成材・合板に大きく分かれます。ここでは、無垢材・集成材・合板がどういうものかという説明とその用途について説明しましょう。
無垢材とは、木の幹を切り出して乾燥させたもので、自然な風合いや木目が特徴です。無垢材は強度や耐久性が高く、湿度や温度の変化にも対応できます。無垢材は家具や床材、壁材などに使われますが、価格が高いという欠点があります。
集成材とは、無垢材を細かく切って接着剤で貼り合わせたもので、無垢材よりも安価で扱いやすいでしょう。集成材は曲げや加工がしやすく、さまざまな形やサイズに仕上げられます。集成材はドアや窓枠、階段などに使われますが、接着剤による化学物質の発散や水分に弱いという欠点があります。
合板とは、薄い木の板を重ねて接着剤で圧縮したもので、軽くて丈夫です。合板は耐震性や耐火性に優れており、断熱効果も高い素材です。合板は屋根や床下、壁などに使われますが、接着剤による化学物質の発散や湿気に弱いという欠点があります。
リフォームに使われる木材の種類、材料の種類には、それぞれ特徴や用途が異なります。木材の材料では無垢材が一番という人は多いのですが、それぞれのメリット・デメリットがあり、材料選びに困難することでしょう。
3.リフォームの木材選びのポイント
これまで見てきたように、リフォームに使う木材は、家の雰囲気や機能性を大きく左右する重要な要素です。しかし、木材にはさまざまな種類や特徴があり、どう選んでよいかわからない人がほとんどです。そこで、木材選びのポイントとして、耐久性、外観とデザイン、メンテナンス性の3つの観点から考えてみましょう。
まず、耐久性とは、木材が長く使えるかどうかということです。木材は自然素材であるため、湿気やカビ、シロアリなどによって劣化しやすいと言えます。そのため、リフォームに使う木材は、耐久性の高いものを選ぶことも1つのポイントです。たとえば、ヒノキやケヤキなどは耐久性が高く、構造材や土台などによく使われます。また、広葉樹は硬くてキズがつきにくいため、床材や家具などに向いています。
次に、外観とデザインとは、木材が見た目にどのように映るかということです。木材は色や木目などのバリエーションが豊富で、デザイン性が高い素材と言えます。そのため、リフォームに使う木材を、リフォーム後の雰囲気や好みに合わせて選べます。たとえば、明るく淡色の針葉樹はナチュラルな印象を与えますし、深みのある色の広葉樹は重厚感や落ち着きを演出します。また、年月が経つと色や艶が変化する木材もあります。
最後に、メンテナンス性とは、木材を綺麗に保つために必要な手間や費用ということです。木材はメンテナンスをしないと劣化してしまうため、定期的に塗装や防腐剤などを施す必要があります。そのため、リフォームに使う木材は、メンテナンスがしやすい塗装をすることもおすすめです。たとえば、オイルステインなどの浸透型塗料は木目を活かした塗装ができます。
以上のように、リフォームに使う木材選びは耐久性、外観とデザイン、メンテナンス性の3つの観点から考えることで、理想的なものを見つけられます。自分の好みや予算に合った最適な木材を、インターネットなどで調べられるでしょう。しかしそれはとても時間がかかり、実物を見てみる必要もあるため、業者に相談して直接聞いてしまうという方法もあります。
4.まとめ
リフォームでなぜ木材を使うのか、木材の種類について見てきました。木材を使って家の雰囲気をどう変えたいのか、具体的にイメージしていくことで絞っていくことが出来るでしょう。自分の目指している雰囲気に適した素材を選ぶようにしていくと良いでしょう。
「有限会社野村建設」は、福岡県糸島市で住宅の新築や増改築、リフォームやリノベーションを手掛ける会社です。技術はもちろんのこと、デザイナーズ住宅まで手掛けるほどデザインにも自信があり、多くのお客様に評価して頂いております。もちろん木材についての知識も豊富な為、リフォームで木材選びに困ったらどうぞお気軽にご相談ください。